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#3 日本の中小企業と米国デザイン学生の共創による社会的インパクト

執筆者の写真: CO:Design & Strategy
CO:Design & Strategy
5月30日
読了時間: 3分

更新日:8月4日


日本の中小企業(SMEs)は国内企業の99.7%を占め、日本経済を支える重要な基盤となっている。しかし、多くの職人によるプロダクト主導型の企業は、グローバル人材の不足により、海外とのネットワーク構築や海外展開戦略の実行に課題を抱えている。こうした状況を背景に、日本の中小企業ではイノベーション創出に向けて、国際的な人材やパートナーシップへの需要が高まっている。一方で、文化的背景、民族的同質性、そして言語の壁が、依然として海外市場へのアクセスを困難にしている。


こうした課題に向き合い、日本各地の過疎化や地域衰退といった社会課題に対して意義あるインパクトを創出するため、CODESIGN & STRATEGYはパーソンズ美術大学と連携し、戦略デザインとマネジメントを学ぶ修士課程の学生と中国地方の企業をつなぐワークショップを企画した。本プログラムでは、広島・岡山・山口・島根・鳥取の5県からなる中国地方の企業と学生が協働し、戦略的デザインを通じた米国市場進出の可能性を探った。


本ワークショップは、日本企業の海外展開を支援する政府系機関であるJETRO(日本貿易振興機構)のサポートのもと実施され、実践的かつ異文化横断型の学びの場となった。参加企業であるDENTOKAJIKOBO HIROMITSUATOATONOWEAVE HARISAAND BLISSは、それぞれ中国地方を代表する企業であり、日本のクラフトマンシップやライフスタイル文化に深く根差している。各企業は学生チームと密接に連携し、商品改善、ブランディング、そして米国市場への参入戦略を共創した。


プログラム期間中、学生たちはチームを組み、各企業が抱えるビジネス課題に取り組んだ。ワークショップは、各企業がブランドストーリーや米国市場における目標を共有することから始まり、その後5週間にわたり、ユーザーインタビューや市場調査などのリサーチを実施した。学生たちは実際にプロダクトに触れながら、多角的な視点から戦略的インサイトを導き出した。最終的には、各チームがブランディングおよびポジショニング戦略を参加企業へ提案し、企業との対話を通じてフィードバックを得た。


このプログラムは、単なるワークショップにとどまらず、学生と企業の間に継続的で意義ある対話と関係性を生み出した。デザイン、リサーチ、そして異文化的な視点を組み合わせることで、実際のビジネス課題に向き合う価値を示し、学生にとっては実践的な学びの機会となる一方、日本企業にとってはグローバル展開への新たな可能性を探る場となった。


CODESIGN & STRATEGYにとって、この取り組みはブランドミッションを体現する象徴的なプロジェクトである。複雑化するビジネス課題を解決するには、単一の専門性だけでは十分ではなく、多様なスキルセットと文化的背景を持つグローバル人材との協働が不可欠であると考えている。パーソンズの学生が持つデザイン思考と、日本の中小企業が培ってきたクラフトマンシップを結びつけることで、伝統工芸と現代的な戦略デザインが融合する新たなエコシステムを創出している。CODESIGN & STRATEGYの役割は、それらをつなぐハブとなり、地域の職人や企業がグローバル市場で活躍できる環境を構築することである。


このコラボレーションのインパクトは、最終プレゼンテーションだけにとどまらない。日本の職人や企業が自らの価値をグローバルな視点で捉え直す契機となると同時に、学生たちには実際のビジネスに向き合う貴重な経験を提供した。異文化間の共創は、伝統産業に新たな可能性をもたらし、社会的インパクトを創出する力を持つ。CODESIGN & STRATEGYは、その可能性を持続的なコラボレーションを通じて社会へ広げるエコシステムの構築を目指している。







 
 
 

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