#3 日本の中小企業と米国デザイン学生の共創による社会的インパクト
- CO:Design & Strategy

- 5月30日
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日本の中小企業(SMEs)は国内企業の99.7%を占めており、日本経済を支える重要な基盤となっています。しかし、多くの職人によるプロダクト主導型の企業は、グローバル人材の不足により、海外とのネットワーク構築やグローバル展開戦略の実行に課題を抱えています。こうした状況の中、日本の中小企業ではイノベーション創出のために、国際的な人材やパートナーシップへの需要が高まっています。一方で、文化的背景、民族的同質性、そして言語の壁が、依然として海外市場へのアクセスを困難にしています。
こうした課題に向き合い、日本各地の過疎化や地域衰退といった社会課題に対して有意義なインパクトを生み出すため、弊社はパーソンズ美術大学と連携し、戦略デザインとマネジメントの修士学生と中国地方の企業をつなぐワークショップを企画しました。本プログラムでは、広島・岡山・山口・島根・鳥取の5県からなる中国地方の企業と学生がコラボレーションし、戦略的デザインを通じた米国市場進出の可能性を探りました。
本ワークショップは、日本企業の海外展開を支援する政府系機関 JETRO(日本貿易振興機構)のサポートのもと実施され、実践的かつ異文化横断型の学びの場となりました。参加企業である DENTO、KAJIKOBO HIROMITSU、ATOATONO、WEAVE HARISA、FLEUR PARLER は、それぞれ中国地方を代表する企業であり、日本のクラフトマンシップやライフスタイル文化に深く根ざしています。各企業は学生チームと密接に連携し、商品改善、ブランディング、そして米国市場への参入戦略を共創しました。
プログラム期間中、学生たちはチームを組み、各企業が抱えるビジネス課題に取り組みました。ワークショップは、企業が自社ブランドのストーリーや米国市場における目標を共有することから始まり、その後5週間にわたり、学生によるユーザーインタビューや市場調査などのリサーチが行われました。学生たちは実際にプロダクトに触れながら、戦略的なインサイトを導き出していきました。最終的には、各チームがブランディングおよびポジショニング戦略を参加企業へプレゼンテーションし、フィードバックを受けました。
このプログラムは単なるワークショップに留まらず、学生と企業の間に継続的で意義ある対話と関係性を生み出しました。デザイン、リサーチ、そして異文化的視点を組み合わせることで、実際のビジネス課題に向き合う価値を示し、学生にとっては実践的な学びの機会となる一方、日本企業にとってはグローバル展開への新たな可能性を探る場となりました。
弊社にとって、この取り組みは私たちのブランドミッションを体現する象徴的なプロジェクトです。私たちは、複雑なビジネス課題を解決するには、単一の専門性だけでは不十分であり、多様なスキルセットと文化的背景を持つグローバル人材の統合が不可欠だと考えています。パーソンズの学生たちのデザイン思考と、日本の中小企業が持つクラフトマンシップを結びつけることで、伝統工芸と現代的な戦略デザインが融合するエコシステムを創出しています。私たちの役割は、それらをつなぐハブとなり、地域の職人や企業がグローバル市場で活躍できるよう支援することです。
このコラボレーションのインパクトは、最終プレゼンテーションだけに留まりません。日本の職人や企業が自らの仕事をグローバルな視点で捉え直すきっかけとなり、同時に学生たちにはリアルなビジネス経験を提供しました。私たちは、異文化間の共創が伝統産業に新たな可能性を吹き込み、社会的インパクトを生み出せることを証明する、持続的なコラボレーションのエコシステムを築いています。





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